キレイなグリーンが印象的で人気の高い天然石、マラカイト。今回は、マラカイトがどんな石なのかを解説していきます。その特徴や意味にはどんなものがあるのでしょうか。また、マラカイトの主要産地はどこなのでしょう。
マラカイトの特徴
マラカイトと言えば、グリーンが美しいため見分けるのは比較的簡単です。透明感がないことが特徴で、縞模様が独特の色合いを醸し出してくれます。
マラカイトは深い緑色の風合いが美しい宝石。緑色の宝石と言えばエメラルドが有名ですが、マラカイトは透明度のない深い色合いが特徴です。そして層になった独特の縞模様でマラカイトの存在感が生まれます。
マラカイト、孔雀石の名前の由来
マラカイトは別名「孔雀石(くじゃくいし)」と言います。孔雀の羽の先端にある模様とこの石が持つ独特の模様と似ているため、このような和名がつけられました。この天然石の中には「目」のように見える模様があるのですが、これがあの孔雀の羽のイメージと重なったそうです。
ちなみに、マラカイトという名前はゼニアオイという植物を意味するギリシャ語が由来となっています。
マラカイトは古代エジプトの時代から愛されてきた天然石
実はこのマラカイト、古代エジプトの時代から愛されてきたと言われています。装飾品として愛でられた他、顔料として使われたこともあるそうです。あのクレオパトラがアイラインに使ったという逸話が残されていますが、これは少々真実味に欠ける話です。なぜなら、マラカイトにはヒ素が含まれており、皮膚に使うと荒れてしまうからです。この辺り、事実ははっきりしませんが、その曖昧でわからないところもミステリアスでロマンがあります。
しかし、紀元前という気が遠くなるくらい以前からマラカイトが愛されてきたのは事実で、それが今日まで続いていると思うとなんだかロマンがありますね。
パワーストーンとしてのマラカイトの効果
心を癒すヒーリング効果
マラカイトは、心を癒す力があると言われています。この石は、感情の安定に役立つとされ、ストレスや不安を和らげる効果が期待できるといわれています。独特の緑色は、心を落ち着かせ、平和な気持ちに導きます。日々の疲れを感じる時、マラカイトは心のリフレッシュに効果的です。また、心の深い部分への理解を深める手助けをするともされています。
魔よけの効果
マラカイトには、魔よけの効果があるとも言われています。古くから、悪いエネルギーや厄除けの石として用いられてきました。その力強い緑色は、外部からのネガティブな影響を遮断するとされています。家庭や職場など、個人の空間を守るために使用されることもあります。また、旅の安全を祈るお守りとして持つ人もいます。
これらの効果には科学的な根拠はなく、あくまで伝承や信仰に基づくものです。しかし、自分を守る意味で、マラカイトを身につけるのは一つの方法といえるでしょう。
マラカイト(孔雀石)が持つ意味
天然石にはそれぞれ意味がありますが、マラカイトにも魔除けや癒し、洞察力を高めるなどの意味があります。
魔除け
魔除けとして意味を持つようになったのは、この鉱石が持つ目のような模様が見張り役になると考えられたからだそうです。そこから持ち主にとって害となるものを守ってくれるという意味が付与されました。ジュエリーにすればいつでも持ち歩くことができますが、家に置いて災いから家族を守るために使うのも良いでしょう。
癒し
癒し効果については、この天然石の深いグリーンの色合いが関係しています。自然の中の緑は見るとリラックス効果があるとか、ヒーリング効果があるとか言われていますが、その延長線上でマラカイトにも癒す力があるとされました。リラックスできるため、安眠効果や精神状態を良くしてくれるとも言われています。そのため、身につけない時には枕元やベッドの近くに置いておくことを好む方もいます。
洞察力
洞察力が高まると言われるのも、もしかしたらこの心を沈めてくれることから来ているのかもしれません。冷静になれ、洞察力がつくと人間関係が良くなる、仕事で成功するなどの効果があると言われます。心が乱されないというのはマラカイトの持つ大きな意味ですね。
天然石ビーズ・パワーストーンの卸問屋・通販
ケンケンジェムズ
マラカイトの販売
マラカイトの主要産地
マラカイトは現在採れなくなった場所もありますが、主要産地にはコンゴやロシアのウラル山脈、南アフリカなどが挙げられます。他にもザンビア、南アフリカ、ナミビアなどのアフリカ諸国、アメリカ、メキシコ、オーストラリア、イギリス、フランス、中国など、多くの地域で取れます。
実は、かつては日本でもマラカイトは採れていました。時代としては江戸から明治にかけてです。秋田県の荒川鉱山が有名でした。かんざしに使ったり日本画を描くための絵具として使われたこともありましたが、今は鉱脈が尽きてしまいました。
エルミタージュ美術館にあるマラカイトルームは必見
マラカイトを存分に堪能したければ、主要産地でもあるロシア、サンクトペテルブルクにあるエルミタージュ美術館を訪れてみましょう。エルミタージュ美術館本館の中にある冬宮殿の中に、「マラカイトルーム」と呼ばれる部屋があります。
ここは食器や花瓶、マントルピースや円柱までマラカイトが使われている、まさにマラカイトだらけの部屋です。その総計はなんと約2トンにも及ぶのだとか。近くにある聖アイザック寺院も同じようにマラカイトを使った円柱があり、観光名所となっています。
このような贅沢な施しができたのは、やはりマラカイトがたくさん採れるウラル地方の鉱山が発見されたからです。
これは19世紀のことです。宝石に興味がある方は、海外旅行をする時にこの地方も視野に入れてみてはいかがでしょうか。
天然石ビーズ・パワーストーンの卸問屋・通販
ケンケンジェムズ
マラカイトの販売
マラカイトの石言葉
癒し
マラカイトは「癒し」の象徴です。その落ち着いた緑色が、心の緊張を和らげ、リラックスさせる効果を持つとされています。日常生活のストレスから解放されたいとき、この石は心のオアシスとなるかもしれません。
再会
「再会」もマラカイトの石言葉の一つです。遠く離れた大切な人との再会を願う際に、マラカイトが象徴的な意味を持つとされます。また、自分自身との再会、つまり内面との調和を象徴する石とも言えます。
魔除け
マラカイトには「魔除け」の石言葉もあります。悪いエネルギーから守る力を持つと信じられています。自宅や職場を問わず身につけることで邪気を払いのけることができる象徴とされています。
成就
最後に、「成就」がマラカイトに託される言葉です。目標達成や夢の実現をサポートし、前向きな意志と努力を後押しする象徴として用いられます。自己実現を目指す方には、マラカイトが適していると言えるでしょう。
マラカイトを使用したジュエリーの紹介
ここからは、マラカイトを使った美しいジュエリーについてご紹介します。ハンドメイドで作るために小さなマラカイトを販売しているお店もありますし、既製品は高級品でセレブたちにも愛用されています。その中でも特に人気のペンダントについて説明しましょう。
ペンダント
マラカイトは、その美しい深緑を大々的に表すために、ペンダントトップが大きめに作られることがあります。マラカイトだけでも人気ですが、ダイヤモンドを周りにあしらった商品も人気が高いです。
大きなペンダントトップは大胆でありながら、周りの装飾の仕方によってエレガントにも見えます。売っているペンダントであれば、刻印サービスをしていることもあるので大切な人の名前などを入れてもらえます。上記で紹介したように、身につけるとヒーリング効果や洞察力が高くなる効果、邪悪なものから守ってもらえる効果があるとされています。
まとめ
深い緑色が特徴的で、紀元前から今までずっと人々を引き付けてきたマラカイト。海外のものという印象が強かったかもしれませんが、昔は日本でも採れたことに驚いた方も多いのではないでしょうか。
身につけることでお守りとなり、ヒーリング効果が得られると言われているので誰にとっても親しみやすい天然石でしょう。マラカイトを全面に出したジュエリーにするか、小さなマラカイトをあしらった上品なジュエリーにするか、身につけるとしたら迷うところですね。
マラカイト(孔雀石)の鉱物データ
英名 | Malachite |
和名 | 孔雀石 くじゃくいし |
化学式 | Cu2+2(CO3)(OH)2 |
色 | 緑 |
モース硬度 | 3.5-4 |
劈開性 | 完全 |
屈折率 | 1.88 |
結晶 | 単斜晶系 |
比重 | 3.90 - 4.03 |
星座石 | おうし座 |
石言葉 | 洞察力 危険回避 癒し 恋愛成就 |
天然石ビーズ・パワーストーンの卸問屋・通販
ケンケンジェムズ
マラカイトの販売